「タブレットでカメラのデータが見たい」との質問への返答 ① 技術的側面から

「タブレットでデジカメカメラのデータが見たい。
     現状では、WiFi経由なので遅いので面倒」

という質問をいただきました。

まだ、質問者の実機ではテストしていないので、
どうやればできるかの話を先ずは書いておきます。


ずっ~っと更新していなくて済みません。

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ピクセラ PIX-43VP100 のほうは、大型バージョンアップはありましたが、どうもうちの環境ではAlexaから見えなくなる現象が再発しており、放置状態です。

大型アップデート後も不具合もあったみたいです。

まあ、単なるTVとしては大丈夫ですが、もう少しなんとかして欲しいところです。
頑張れ ピクセラ !
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閑話休題

事情をもう少し詳しく聞くとタブレットはeo光のやつで、NEC LAVIE Tab E
「TE410/JAW」相当のものの様です。

仕様を詳しくみて、デジカメのデータをみることで考えると、マイクロSDスロット(ただし、ピンインジェクション)と、USB C USB Type-C×1(クライアント機能、OTG対応、充電兼用)(PC WatchによるとUSB 2.0)ということ。

今回のカメラのほうは、Lumix DC-G9です。

機種の組み合わせが変わるとちょっとは変わるのですが、この組み合わせの場合大きくわけて2通りの方法が考えられます。

A.タブレットのマイクロSDスロットを使用

但し、この機種の場合上記の様にピンインジェクション式なので、頻繁に出し入れするとピンを無くす可能性があるのであまりお勧めではありません。またAndroidの場合、SDもストレージとしてデータだけでなくアプリもいれれるのでその点からもあま抜き差しはお勧めしません。この機種の場合内蔵メモリが2G、内蔵ストレージ16Gなので、使い方によりますが、内蔵ストレージの拡張用として64Gとかを入れておくのがベターかな。
(CPUも速くはないのであまりいれても使いにくいかもしれませんが。)
また、タブレットやスマホの機種によっては、マイクロSDに予約領域を作るものもあるので下手にカメラ側でフォーマットはできない点にも注意が必要です。

と、お勧めではない方法ですが、マイクロSDスロットを使ってもカメラのデータを読み出すことは可能です。G9の場合SDスロットが2つありますので、この方法も使えます。

A-1. マイクロSDをアダプターを使って、通常のSDカードサイズにした上で、カメラの第1スロットに入れる。


この場合の問題は、マイクロSDの書き込み速度です。UHS-IIのマイクロSDもすでに販売されていますが、通常のマイクロSDでは遅いのでG9のバッファー解放時間が遅くなります。デュアルスロットでない機種の場合は必然この選択となります。

A-2. G9の場合第2スロットがあるので、そちらに入れる。


この方法は、1stスロットは標準サイズのSDカードのUHS-IIをいれておいて、必要なjpegデータのみを2ndスロットにコピーしてそれを使う方法です。




この方法の利点は、必要なデータのみをコピーできるので安心ですし、多少遅いマイクロSDカードでもそれほど問題になりません。

こうしてデータ入りのマイクロSDカードを作成して、これをマイクロSDスロットに入れて使用することができます。


B. タブレットのUSB Type-C ポートをOTGモード使う

Androidタブレットの場合、一般にはタブレットはUSBのデバイスモードになっています。そのため、タブレットに外部デバイスを付けるためにはタブレットをHostモードにできるOTGモードで使う必要があります。
これを使うには専用のOTGモード用のアダプターが必要になります。
本当は全な実装ならUSB-C なら、OTGのはずだと思うのだけれども、どうもそうでない機器やアダプター、ケーブルが多いみたいです。まあコネクター形状は関係ないので上のリンクもそこまで書かれていませんね。


アマゾンでも色々ありますが、安くて使えるのがダイソーで110円で買えるこれです。
但し、最近あまり店頭でありません。今回、6軒目にしてようやく在庫発見。
これそのものについては以下のリンクなどから、
(まあ、これ以降に私が書くことも既に書かれていますが。)
Type-Cの百均ものは、
もあるらしいですが、こっちは現物みたことありません。

高性能かどうかは疑問です。まあ、充電用ではなく自分の環境でちゃんとUSBデバイス(カードリーダーや、マウスなど)が動くのを確認するのが手っ取り早いです。

あと、Type-Bの場合の百均ものは、セリアであります。ネットさがしていると通常の通信んケーブルをOTGと書いているサイトがありました注意してください。OTGケーブルの場合はMicro-B 2.0/3.0とUSB Type-Aのメスのケーブルです。これを使えば、下記のようなことが、OTG対応の少し古めのスマホやタブレット、Windowsタブレット等で可能です。
上記のリンクはワッツのやつ以外は私も動作確認していますので、問題ありません。
再度になりますが、片側がUSB-AオスのケーブルはOTGでは原則的には存在しませんので、注意してください。



OTGアダプターを使っての読み出し方は、USB-Aのカードリーダーを使うか、カメラにケーブルを繋ぐ方法です。
あと、USB-CのカードリーダでOTG動作可能なものもありますので、それを使うのも良いでしょう。


B-1. カードリーダーを使う
カードリーダーの場合、複数スロットの物が多いですが、Androidに接続する場合は1スロットもののほうが安全かもしれません。私の使用しているAndroidでは問題なくマルチカードリーダを認識しました。

まずは、Kingstonの FCR-MLG4 MobileLite G4 USB 3.0です。これはUHS-II対応の小型のカードリーダーで裏表に標準SDとマイクロSDのスロット(写真撮り忘れ)がありますが、どちらか1つしか使えません。



つぎが、SanDisk ImageMate Pro SDDR-489-J47の 3スロットのリーダです。
SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I、UHS-IIをサポート)、MicroSD/MicroSDHC/MicroSDXCカード(UHS-I、UHS-IIをサポート)、コンパクトフラッシュ(UDMA 7をサポート)
写真では、SDとMicroSDのスロットにカードをいれており、手持ちのAndorid Xiaomi POCO F1では2つのスロットを認識していることが判ります。Type-C - Type-Aのアダプターはアマゾンで買った別のものを使っています。



つぎの2枚はUSB-Cケーブルでの直結です。これらは自動的にOTGモードになります。

まずは、良くMacBook用やSurface用として売られているPD対応Hub(マルチデバイスのもの)です。
これ、SDとマイクロSDスロットがありますが、Kingstonと同じで内部的には1回路です。
また、HUBやHDMI等がついています。ただし、私のXiaomi POCO F1では残念ながらDisplayPort Over USB Type-Cに対応していないので、HDMI出力は動作しませんでした。Windowsタブレットの1つでは動作確認済み。


ProGradeのは数少ないのUSB3.1 Gen2対応のリーダー(StarTech社の4スロットとかTherderBoltの6スロットもありますが)です。他社のに比べると安いですが、それでも高いリーダですね。まあ、UHS-IIまでであれば、シングルスロットであれば、Kingstonので十分でしょう。Gen2が有効になるのは2枚以上のときのみですから。
これは、USB-Cのケーブルであっさり、Xiaomi POCO F1 と接続されました。



今回の検証は、SDカードがXiaomi POCO F1から認識できることと、数枚の写真データの転送までに確認しかおりませんので、実際の転送時にその他のトラブルが発生することがあるかについては未確認です。
恐らくUSB-C端子の出ているカードリーダでも問題は無いと思います。SanDiskから確かUHS-II対応のUSB-Cのリーダが出てたと思いますが、パソコンとの併用を考えると最初にだした、USB Type-A のKingstonのが現時点ではお勧めです。


B-2. カメラを直接接続する

OTGモードではアンドロイドがホストデバイスつまりPCの代わりになるので、カメラの直接接続が可能です。


カメラのUSBをストレージモードにして接続してやるとカードリーダーと同じ働きになります。






ちゃんと、2ドライブ見えてきました。


この方法はケーブルだけですみますし、カードを抜き差しする必要がないので結構お勧めです。この方法はG9の付属ケーブルとダイソーのOTGのみで実現可能です。
ただし、以前にやったパソコンでのテストでは、UHS-IIのカードリーダを使った場合よりは遅かった記憶があります。

★注意★ OTGモードではホスト側(パソコン、タブレット、スマホ)から、G9へ給電・充電をします。スマホのように電池が大きくない場合には急速に減りますので、G9のUSB給電をOFFにしたほうが良いでしょう。

また、G9はソフトがないのでダメですが、EOSなどのようにカメラコントロール用のアンドロイドアプリがある機種ではOTGをつかったテザリング撮影も可能です。WiFiを使った撮影よりずっと安定撮影できます。

写真はWindowsタブレットによる、Lumix Tetherによる動作です。推奨ではありませんが、USB2.0ケーブルでも動作しています。
以前にPD対応HUBをいれてテストしたことがありますが、そのケースでは動作不安定でした。

純正のAndroidアプリである、Lumix Syncで、USB接続をサポートするようにすれば良いと思います。最近はTabletでのTether撮影もそこそこありますので、iPad ProもUSB-Cなので両方でUSB対応になると嬉しいかな。


注意
カードやカードリーダーの取り出しは、必ず取り出し操作をしてください。


写真の中央あたりの「取り外し」を押してやる必要があります。
またカードだけでなく、カードリーダー毎抜き差しをするほうが安定して使えるようです。

今回メジャーなAndoridのファイラーであるES Explorerを使ったところ、


こんなエラーがでました。未確認ですが、G9のカードがexFATのせいかもしれません。

Xiaomi の純正ファイルマネージャーでは前述のように問題なくコピーやデータ閲覧ができました。このあたりも、カードサイズやAndorid側の実装で変わってくるので、実際の運用上はそれぞれの環境での検証が必要です。

次回は実機テストをした後に。。。

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