ノジマの1万円の コンデンサー ハイブリッド ヘッドホン EA-BT4HS ⑥ 分解 ネットワーク基板編

ヘッドホンユニットを分解しました。

まずは、これまでの写真でわかっていたハイブリッドヘッドホン側から



ASCIIのレポートの写真にあった通りですね。廻りにある4つのシルバーのものはマグネットでこれでイヤーパッドを止めてあります。コンデンサーユニットのサイズは、想定通り4x3cmでその背面には黒い薄いスポンジ状のものが張り付けられています。

このディバイディングネットワーク基板の裏面は


ここでよく見ると、ネットワーク基板だけでなくダイナミック型ユニットが外磁型になっていることがわかります。ダイナミック型ユニットにはインピーダンスの記載はありません。ネットで見つけている分解写真ではネットワークが10µのコンデンサー一本のハイパスフィルターであるとともに、内磁型のダイナミック型ユニットをつかっていました。下の写真のダイナミック型ユニットにはインピーダンス48Ωとの記載があります。


さてネットワークパーツを見てみましょう。


トランスはEE19サイズのパルストランスサイズと思われます。これはコンデンサーユニット用の昇圧トランスです。巻き線比は不明。

回路上にはコイルが2つとコンデンサーが2つついています。下の図面コイルを空芯でかきましましたが、フェライトコアが入っています。インダクタンスは不明。
コンデンサーのほうは次の写真の通りです。



ネットワーク回路は

コンデンサーユニット側が18db/octでのハイパスフィルター
ダイナミック型ユニット側が6db/octのローパスフィルター
になっています。
(ユニットははずしてのテストまでやってないので極性が違っているかもしれません。)

従来の内磁型のものでは、コンデンサーユニット側に6db/octのハイパスフィルターのみでダイナミック型ユニット側は素通しだったののとは大きく異なっています。


MJのヘッドホンの価格差はこのあたりのネットワーク回路の違いかもしれません。


このネットワーク基板への入口に直接ケーブルをつないでしまえば、普通のアナログヘッドホンにすることができます。

オーディオ的にはハイパスに入っているコンデンサーを交換して、ネットワーク基板直結というのが一番pureにこのヘッドホンの音が聞けると思います。基板上で組み替えればこの設定にもできますし、ダイナミック側のカーブを急峻にするコンデンサーを付けることも可能です。それよりは直結用のケーブルを良いものにするだけでも面白いと思います。


このヘッドホンが\2500位にまで下がれば改造しても面白いかな。


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